進学や就職、転職などをきっかけに、住み慣れた地元を離れ上京する人は多いものです。
特に新年度が始まる4月には、春から上京した多くの人が駅に降り立ち、不安と希望が入り交じるなかで新たな一歩を踏み出します。
上京をきっかけに人生が良い方向へ変わっていく人もいれば、自分の思うようにいかず後悔するケースもありますが、その差は一体何なのでしょうか。
本記事では、上京によってどのように人生が変わるのか一例を紹介するとともに、上京したほうが良い人とそうでない人の特徴もあわせて解説します。
Contents
上京して人生が変わった人の例
住み慣れた地元を離れ、上京して一人暮らしの生活をスタートさせることで、それまでのライフスタイルが一変し、充実した人生を歩み始める方は少なくありません。
上京を契機に人生が充実した、変わったと感じるのはどのような場面が多いのでしょうか。代表的ないくつかの例をもとに紹介します。
収入のアップ
社会人にとって実感しやすいのは、収入面のアップではないでしょうか。
地方と都心部では、同じ仕事内容であったとしても給与に差があり、勤務地が変わるだけでさまざまな手当がついて収入がアップすることがあります。
また学生にとっても、地方でアルバイトをするよりも、都心部のほうが時給が高いです。
仕事内容や勤務条件によっては、地方の正社員よりも高い収入を得られる可能性もあるでしょう。
収入が増えれば生活レベルも向上し、精神的にも余裕が出て人生が変わったと感じる方も少なくありません。
多様な仕事を経験できた
都心部には数多くの企業があり、地方と比較したときにさまざまな選択肢の中から、就職先や転職先を選ぶことができます。
また、同じ企業であったとしても、地方の営業所や支社よりも、本社のある都心部のほうがさまざまな部署・配属先があり、仕事内容も多岐にわたります。
たとえば、地方の営業所勤務の時代は、営業しか経験できないかもしれません。
しかし、上京し本社勤務になったことで、人事や経理、企画など、仕事の幅が一気に広がることがあります。
人脈が増えた
東京をはじめとした都心部には多くの人が暮らしており、さまざまなバックグラウンドや経験をもつ人がいます。
地方では、自分と同じ趣味をもつ人がなかなか見つからないかもしれません。
ところが、上京しさまざまな人と交流をもつことで、同じ趣味・嗜好をもった人と巡り会い、一気に交友関係が広がっていく可能性もあるでしょう。
また、プライベートの人脈だけとは限らず、仕事の取引先や顧客などから人脈が広がっていき、引き抜きやヘッドハンティングなどの話を持ちかけられることも考えられます。
プライベートが充実した
都心部にはさまざまな娯楽やエンタメが充実しており、外に出ることで充実した休日を過ごすことができます。
たとえば、地元では映画やショッピング、釣りなどしか楽しめるものがなかったとします。
ところが、都心部では手軽にスポーツ観戦を楽しめるようになったり、仕事帰りには音楽ライブにも立ち寄ったりすることもできます。
特にスポーツ観戦や音楽ライブなどは、職場にも同じ趣味をもつ人がいる可能性が高いです。
立場や所属に関係なく仲間同士で充実したプライベートを過ごせるようになります。
新たな価値観や人生観を得られた
都心部にはさまざまなバックグラウンドをもった人が集まっているため、人によっても価値観は異なります。
自分とは異なる価値観をもっているさまざまな人と仕事をしたり、プライベートを共に過ごしたりすることで、刺激を受けることができます。
すると、違った角度から自分自身の人生を見つめ直すきっかけになるでしょう。
関連記事:上京したい理由をもう一度思い返してみよう|仕事やお金はどうする?
上京で人生がネガティブに変化することも
地方から上京し新たな生活をスタートさせることは、ポジティブな側面ばかりではありません。
なかには人生がネガティブに変化し、上京したことを後悔する方もいるでしょう。
どのような点をネガティブに感じ、後悔することが多いのでしょうか。こちらもいくつかの例をもとに紹介します。
貯金ができなくなった
都心部での生活は収入が増えることが多い一方で、毎月の生活費も大きな負担になりやすいものです。
東京都内に部屋を借りると、ワンルームや1Kといった間取りで精一杯というケースは少なくありません。
同じ家賃だったとしても、地方では2LDKや3LDKの広い部屋に住むことができます。
また、自動車をもっている人であれば、駐車場代だけで毎月数万円の出費を強いられることも。
さらに、さまざまな人と出会い人脈が広がっていくのは良いことですが、その分付き合いも増え、食費や交際費などの出費に悩むケースもあります。
通勤・通学が辛い
都心部への通勤や通学は、電車やバスといった公共交通機関を利用するケースが大半です。
朝の時間帯や夕方・夜の時間帯は、多くの利用者で混雑します。
満員の電車やバスに乗ること自体がストレスに感じ、「この生活から抜け出したい」と感じる方も少なくありません。
気が休まらない
都心部は地方に比べて人口密度が高く、家から一歩外に出るだけで多くの人とすれ違います。
女性の場合、コンビニやスーパーへ買い物に出かけるだけでも服装に気を遣ったり、メイクをしなければならずストレスに感じることもあるでしょう。
また、つねに多くの人に囲まれて生活をしていることから、周囲の人からの視線が気になり、休みの日でも気が休まらないと感じてしまいます。
プライベートの時間が少なくなった
家賃を少しでも抑えるために、東京都内ではなく埼玉や千葉、神奈川といった近隣のエリアに部屋を借りる方も多いです。
しかし、遠方に部屋を借りるということは通勤・通学の時間も長くなることを意味しており、片道1時間以上を要するケースも珍しくありません。
1日のうち2時間以上を通勤・通学に要するため、その分プライベートの時間も少なくなり、睡眠不足に陥ることも考えられます。
近年では働き方改革によって残業時間が厳しく制限されるようになりました。
しかし、繁忙期になると残業時間が増え、プライベートの時間はますます減ってしまいます。
上京したほうが良い人の特徴
上記で紹介した通り、上京にはポジティブな側面とネガティブな側面があります。
上京したことを後悔しないためには、自分自身が都心部での生活に向いているのか判断しておきたいものです。
そこで、上京したほうが良い人の特徴をいくつかご紹介します。
収入を増やしたい人
社会人の方で現在の収入に不満を抱いている場合には、上京をすることで豊かな人生に変化していく可能性があります。
同じ会社で転勤を希望する場合には、職種や勤務地によってどの程度の収入が上がるのかをシミュレーションしておくと良いでしょう。
また、就職や転職を機に上京する場合には、条件や待遇面をしっかりと確認し、近隣の家賃相場なども含めて生活が十分成り立つかを把握しておくことも大切です。
収入のアップは、仕事を続けていくうえでの大きなモチベーションになります。
多少仕事が辛くても仕事に専念する覚悟があれば、上京を契機に自身の成長にもつながっていくでしょう。
さまざまな人と巡り会い人脈を広げたい人
上記でも紹介した通り、都心部にはさまざまな経歴、バックグラウンドをもった人がいます。
上京後に生活を送っていくなかで、これまで自分が出会ったことのないようなユニークな人に巡り会うこともあるでしょう。
このような出会いをポジティブに捉え、人脈の広がりを自分自身が生きていくうえでの糧であると考えられる人にとっては、上京が人生を変える大きな契機になるはずです。
新しいモノが好きな人
都心部には最新の製品やサービスなどが溢れ、つねに流行の最先端が集まってきます。
革新的な製品やサービスのニュースをテレビや新聞、雑誌などで知ったとき、それに強い興味を抱く人にとっては、都会での生活は刺激的で充実したものになるでしょう。
つねに刺激を求めたい人
クリエイティブな発想が求められるデザイナーや執筆家、アーティストなどは、さまざまな刺激を受けることで、新たな発想やアイデアのヒントになります。
それらは、創作活動に役立てることができます。
このような職種に限らず、つねに刺激を受けられる環境を好む人も少なくありません。
そのような人にとっては、さまざまなモノや情報、人が溢れている都心部は刺激的に映るでしょう。
関連記事:上京するのに必要な費用(資金)は?準備すべきことを徹底解説
上京しないほうが良い人の特徴
上記とは反対に、上京に向いていないのはどういった人なのでしょうか。
貯金がない・少ない人
都心部に生活拠点を移す場合には、新居の敷金・礼金・仲介手数料のほか、引越し費用や家具・家電製品などを買い揃えるための費用がかかります。
また、就職や転職をする際には、当面の生活費も確保しておかなければなりません。
これらを合わせると、最低でも80〜100万円程度の費用が必要といえるでしょう。
貯金が一切ない、あるいは貯金額が少ない場合には、引っ越し直後から経済的に困窮する可能性が高いです。
明確な目標・目的がない人
明確な目標や目的がないまま都会での生活を夢見て上京しても、仕事が思うようにいかず、「こんなはずではなかった」と後悔する方も珍しくありません。
上京はゴールではなく、あくまでも新たな生活拠点でのスタートであることを、十分認識しておく必要があるのです。
上京の目標や目的は、はじめのうちは決して大きなものでなくても構いません。
「今よりも収入を◯万円アップさせる」「本社で課長に昇進する」
「趣味の音楽ライブに通って友達をつくる」といった内容でも良いでしょう。
目標が達成できれば自信につながり、上京後の生活が充実したものに感じられるはずです。
地元に友人や知人が多く寂しがり屋な人
地元で長く生活してきた人のなかには、交友関係が地元の人間ばかりで、都心部には友人や知り合いがいないという方も多いのではないでしょうか。
そのような人がいきなり上京して都会での生活を送るとなると、自分の周りに頼れる人がおらず孤独に感じることもあるでしょう。
寂しさを払拭しきれずホームシックになり、上京を後悔する人も出てきます。
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自分自身を成長させるには上京もひとつの手
進学や就職のために、やむを得ず地元を離れ上京する方は少なくありません。
しかし一方で、自らの意思で上京し前向きに努力した結果、大きな成長を遂げる人も多いです。
自分自身を変えたい、人生を好転させたいと考えたときは前向きに検討してみるのもおすすめです。
ただし、すべての人が上京を機に成功をつかめるとは限りません。
上京を後悔しないためにも、明確な目標や目的をもち、経済的にも十分な余裕をもっておくことが大切です。