起業したいのにお金がない!アイデアがないときはどうすればいい?

「起業したいのにお金がない!」という方は多くいるのではないでしょうか。

しかし、お金がないことを理由に起業を諦めてしまうのは、もったいないと言えます。

そこで、起業したいのにお金がないという方に向けて、資金調達をする方法を解説します。

また「起業したいのにアイデアがない!」という場合の対応策についても解説しますので、起業を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

起業したいけどお金がないときはどうする?

「起業したいけどお金がない!」ときは、起業に必要なお金がいくらなのかを知ることから始めましょう

もちろん、起業には一定程度のお金がかかることはあります。

しかし、やり方次第ではあまりお金をかけずに起業することも可能です。

日本政策金融公庫総合研究所による調査でも、長期的に見れば起業にかかるお金は減少傾向にあります。

事務所を借りずに自宅でスタートしたりバーチャルオフィスを利用すれば、オフィスを借りる際の資金や礼金、仲介手数料などを支払わずに事業を始められます

工夫次第でお金をかけずに起業することもできるため「お金がない」と諦めるのではなく、お金をかけなくても起業できる方法を考えてみると良いでしょう。

参照:日本政策金融公庫総合研究所|2023年度新規開業実態調査

起業したいけどお金がないときの資金調達について

前章では「お金をかけなくても起業できる方法を考えてみると良い」とお伝えしましたが、中にはお金がないと起業できない業種があることも事実です。

そこで、お金がないときの資金調達方法を6つ紹介します。それぞれの方法について以下で見ていきましょう。

日本政策金融公庫の融資制度利用

1つ目の方法は、日本政策金融公庫の融資制度を利用する方法です。

日本政策金融公庫は、中小企業や小規模事業者などへの融資を行なっている政府系の金融機関です。

創業時の有志に積極的なことから、起業したいと思ったときに利用しやすいと言えるでしょう。

新創業融資制度や中小企業経営力強化資金、挑戦支援資本強化特別貸付などの制度が設けられています。

融資の対象に含まれる制度を探し、申請してみると良いでしょう。

クラウドファンディング

クラウドファンディングで資金調達する方法もあります。

クラウドファンディングとは、インターネット上で不特定多数の人から資金を集める方法です。

理念や想いに共感してくれる人がいればお金を集めることができるため、審査に通ったり条件を満たしたりする必要がなく、手軽に資金調達できるメリットがあります。

場合によってはSNSなどで拡散され、大勢の人から支援が受けられるケースもあるでしょう。

一方「何のためにやるのか」がわからなければ、誰からも支援されない可能性があります。

そのため、審査がなくても計画を立て、資料を準備した上で取り組むことをおすすめします。

助成金や補助金

国や地方自治体による助成金や補助金も、資金調達方法の1つです。

助成金や補助金は、融資とは異なり返済する必要がありません。そのため、給付を受けるには厳格な要件をクリアしなければなりません

しかし、多様な助成金や補助金の制度が設けられているため、給付を受けられそうな制度を選ぶと良いでしょう。

例えば、創業補助金を利用すれば自己資金なしで起業することも可能であるため、要件を満たせそうな場合はぜひ申請してみてください。

関連記事:起業のための資金調達方法とは|自己資金なしの融資のみで起業できる?

投資家からの資金調達

投資家からの資金調達を受ける方法もあります。

投資家からの資金調達は「出資」と呼ばれ、返済不要・投資家からのアドバイスをもらえる・投資家の人脈を利用できるなどのメリットがあります。

しかし、資金を出してもらった以上、投資家の希望に沿わなければいけない場合や投資家への情報提供をしなければいけない場合もあります

事前に理解した上で出資してもらうようにすると良いでしょう。

ベンチャーキャピタルからの投資

資金調達方法には、ベンチャーキャピタルからの投資を受ける方法もあります。

ベンチャーキャピタルとは、ベンチャー企業に出資することで株式を得て、その企業が上場した後に株式を売却し、利益を得る組織を指します。

ベンチャー企業の成長がベンチャーキャピタルの利益につながるため、企業が成長するために惜しみなくアドバイスをしてくれる場合が多いでしょう。

しかし、投資家からの出資と同じくベンチャーキャピタルの意向に従わなければいけない場面もあるため、注意が必要です。

友人や家族からの借入

友人や家族から借入できる場合は、相談してみることも選択肢の1つです。

審査を受ける必要もなければ、友人や家族の意向に従わなければいけない場合も少ないでしょう。

しかし、特に友人からの借入の場合、お金の貸し借りが発生することで、今まで通りの関係性が維持できなくなるかもしれません。

もしお金が返せない場合、今まで築いてきた友人関係を失ってしまうリスクがあることを理解した上で借り入れるようにしてください。

起業したいけどアイデアがない場合は?

「起業したいけどアイデアがない」という場合もあるでしょう。その際は、次の3つの方法が考えられます。

  • 市場ニーズから考える
  • 好きなことから考える
  • Webメディア事業を始める

それぞれの方法について、以下で見ていきましょう。

市場ニーズの発見方法

市場ニーズを発見するには、徹底的な情報収集が欠かせません。

顧客に求められているのは何かをネット上で検索したり、フレームワークを使ったりして探る必要があります

ネット上、特にSNSでは顧客の素の考えや思いが出ている可能性が少なくありません。

また、フレームワークを活用すれば表立ったニーズだけでなく、顧客の中に潜んでいる潜在的なニーズにも気付ける可能性もあるでしょう。

ぜひ市場ニーズを発見し、そこから起業のアイデアを考えてみてください。

好きなことをビジネスアイデアに変える方法

好きなことをビジネスアイデアに変える方法もあります。

具体例として、ダンスが好きな人がオンラインダンス教室を開く、趣味が手芸な人がハンドメイド作家になるなどが挙げられます。

好きなことであれば、アイデアが浮かびやすいだけでなく、モチベーションを保ちやすく事業を継続しやすいでしょう。

しかし、ずっと「好き」であるかはわからない点や仕事にしたことで「好きではなくなってしまう」こともあります。

このようなデメリットがあることを理解した上で、好きなことをビジネスアイデアに変えてみても良いでしょう。

ブログアフィリエイトを始める手順​​

手軽な企業としておすすめできるのがWebメディア事業で、中でもブログアフィリエイトがおすすめです。

ブログアフィリエイトとは、ブログに広告を掲載し、広告経由でサービスや商品が購入されると、広告を掲載した人(ブログ運営者)に売上の一部が還元される仕組みです。

ブログアフィリエイトに取り組めば、コストがかからず失敗するリスクも低い上、数ヶ月で収益化できる可能性もあります

ブログアフィリエイトを始めるには、以下の手順で進めます。

  • ブログの作成・初期設定をする
  • 発信内容を決め、記事の書き方を知る
  • 広告仲介業者(ASP)に登録し、広告を掲載する

ただブログを書くだけでなく、掲載する広告の種類や位置、広告の前後に書く文章などに気を配ることで広告リンクを踏んでもらいやすくなります。

コツを理解すれば、前述の通り数ヶ月で収益化できるため、ぜひ取り組んでみてください。

関連記事:起業に必要なものは何がある?スキルや手続きなど徹底解説

起業のための節約術

起業のための節約術について解説します。初期費用を抑える方法と固定費を抑える方法の2つについて見ていきましょう。

初期費用を抑える方法

初期費用には、設備や備品の購入費用、オフィスを借りる際の敷金や礼金、仲介手数料など、さまざまなものがあります。

初期費用を抑えるには、今持っているものを活用して購入する備品を最低限にしたり、オフィスを借りず自宅で個人事業として始めたりする方法が考えられるでしょう。

また、オフィスを借りる場合でも、一から施工しなければいけないスケルトン物件よりも、設備がある程度揃っている居抜き物件のほうが施工費用が安く済みます

このように、初期費用を安くすれば起業する際に必要な資金が少なくなるでしょう。

固定費を抑える方法

固定費も起業する上では大きな負担になります。

固定費の具体例として、オフィスの賃料や備品のリース料、通信費などが挙げられます。

自宅で開業すればオフィスの賃料を支払わずに済みますし、備品を最小限にすれば備品のリース料も安くすることが可能です。

また、安いプランに乗り換えれば通信費を安くできるため、固定費も工夫次第で安くできます。

ぜひ初期費用と固定費を抑えて、起業する上で必要な資金を節約してみてください。

0円起業の成功例

0円起業の成功例を2つ紹介します。「起業したいけどお金がない」という方はぜひ参考にしてみてください。

フリーランスデザイナーのSさん

Sさんは、0円からウェブデザインの教室をオンラインで開始しました。

初期投資を抑えるために、既存の無料ツールを駆使し、SNSでの宣伝や口コミを活用して生徒を募集しました

佐藤さんは、独自のデザイン哲学と実践的なスキルを提供し、徐々に受講生が増えていきました。

数ヶ月後、受講生からの好評価により、彼のクラスはオンライン教育の分野で注目され、大きな成功を収めました

これは、特定のスキルとインターネットを利用し、資金ゼロから事業を拡大させた例です。

特産品PRブロガーのYさん

Yさんは初期費用ほぼ0円で、地域の特産品をPRするブログを立ち上げました。

彼は地元の農家や職人の魅力的なストーリーを無料で集め、自ら撮影した写真と共にブログに掲載

最初は読者が少なかったものの、SNSを通じて徐々にその内容が拡散し、地元愛に溢れたブログとして注目されるようになりました。

やがて、地域の特産品に興味を持つ人々が増え、山田さんのブログは地域活性化に貢献するキーポイントとなりました

関連記事:起業したい人のためのサポートガイド|具体的なステップや法的手続きについて

【まとめ】起業したいけどお金がない場合も諦める必要はない

「起業したいけどお金がない!」という場合でも、起業を諦める必要はありません。

お金のかからない起業方法もあれば、融資や出資を受けたりクラウドファンディングで資金を集めたりする方法もあります。

また、初期費用や固定費を節約すれば、起業にかかる費用を減らすことも可能です。

ぜひ、「お金がない」と諦めるのではなく、お金がなくても起業できる方法を探してみてください。

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