この記事は、起業したい人のためのサポートガイドです。起業を始める前に知っておきたい情報についてまとめています。
例えば、起業をするための具体的なステップや必要な法的手続きについて解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
起業を始める前に知っておきたい基本情報
起業を始める前に知っておきたい基本情報をまとめました。
それぞれの詳しい説明は、順次記事内でしておりますので、あわせて参考にしてみてください。
項目 | 内容 |
起業のための具体的なステップ |
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起業における法的手続きと税務 | <個人事業主>
以下の3つの書類を提出する。
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起業のサポートをしてくれる会社の選び方 |
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起業のための具体的なステップ
起業のための具体的なステップは、次の4つです。
- アイデアのまとめ方
- ヒト・モノ・カネの準備
- 事業計画の作成方法
- 開業手続き
アイデアのまとめ方
まずは、起業のアイデアをまとめる必要があります。起業のアイデアをまとめるには次のような方法が考えられます。
- 顧客のニーズから考える
- 好きなこと・得意なことから考える
- 既存の商品・サービスから考える
情報収集をして顧客のニーズを見つける方法があります。
具体的には、SNSを調査して顧客の生の声を集めたり、地域で求められているものや地域に足りないものを調査したりする方法が考えられます。
顧客のニーズから考えれば、起業のアイデアを見つけやすくなるでしょう。
好きなこと・得意なことを活かす方法もあります。
具体的には、ピアノが好きな人がピアノ教室を開いたり、手芸が得意な人がハンドメイド作品を販売したりすることなどが考えられるでしょう。
好きなこと・得意なことから起業のアイデアを探してみてください。既存の商品・サービスからも考えてみると良いでしょう。
「まったく新しい斬新なアイデア」というのは、簡単に思いつくものではありません。
そのため、既存の商品・サービスのアイデアを参考にしたり、既存の商品・サービスを掛け合わせたりして、起業のアイデアをまとめることをおすすめします。
ヒト・モノ・カネの準備
起業のアイデアがまとまったら、ヒト・モノ・カネの準備をする必要があります。
協力者が必要な場合は従業員を雇用しなければなりませんし、備品が必要な場合は購入したりリース受けたりしなければなりません。
また、自己資金では足りない場合は融資や出資を受けたりクラウドファンディングを利用したりして、資金を賄う必要もあります。
ヒト・モノ・カネの準備はすぐにできるとは限らないため、早めから取り組んでおくことが大切です。
事業計画の作成方法
ヒト・モノ・カネの準備と並行して、事業計画も作成する必要があります。
事業計画書は、どのくらいの収益・費用を見込んでいるのか、どのように資金を調達するのかなどを明らかにするものです。
事業計画書が具体的に作り込まれていれば、事業が順調に進んでいるのかを確認できます。
また、お金を借りる際の評価資料としても用いられるため、自分だけでなく外部の人にもわかりやすいように作成することがポイントです。
作り方がわからない場合は、公的機関の窓口で無料相談ができるため、積極的に利用することをおすすめします。
開業手続き
ヒト・モノ・カネの準備が完了し、事業計画の作成ができたら、開業手続きを行います。
開業届や事業開始等申告書のほかに、事業をする上で必要な許認可なども取得しなければなりません。
多様な手続きが必要となるため、前もって準備することが大切です。
開業間近になって「手続きができていない、終わっていない」という状態にならないように注意してください。
起業における法的手続きと税務
起業における法的手続きと税務について解説します。個人事業主と法人の2つの場合に分けて見ていきましょう。
個人事業主
個人事業主として開業する場合には、次の3つの書類を提出します。
- 開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)
- 事業開始等申告書
- 青色申告承認申請書
まず、税務署に開業届(正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」)を提出します。
開業届は開業後1ヶ月以内に、納税地(一般的には住所)を管轄する税務署に提出する必要があります。
また、地方自治体にも事業開始等申告書を提出する必要があります。
名称や詳しい手続き方法は自治体ごとに異なるため、各自治体の窓口に確認してみてください。
税務においては、税務署に対して青色申告承認申請書の提出をするのがおすすめです。
青色申告とは、確定申告において一定の要件を満たすことで、最大65万円の所得控除を受けられる制度です。
所得控除ができれば節税に繋げられる上、税理士に確定申告を依頼したり確定申告ソフトを用いたりすれば、簡単に要件を満たせます。
ぜひ提出することをおすすめします。
法人
法人を設立する際には、以下の流れで手続きを進めます。
- 会社の概要決定(社名や所在地、資本金、事業目的など)
- 実印作成
- 定款作成、認証を受ける
- 資本金の払込
- 登記申請書類の作成、提出
実印は、会社の設立登記をする際に必要です。
オンライン申請の場合は任意ですが、会社設立後にも使う場面があるため、事前に作成しておくと良いでしょう。
また、定款は会社運営のルールがまとめられたものです。定款の作成には長い時間がかかるため、早めに進めておくと良いでしょう。
定款を作成した後は、公証役場で認証を受け、定款の紛失や改ざんなどのリスクに備えてください。
定款認証を受けた後は、資本金の払込と登記申請書類の作成をします。
資本金の払込は1円でも可能ですが、会社運営を円滑に進めるために初期費用と運転資金3ヶ月分くらいをあわせた金額にすることがおすすめです。
登記申請書類には、設立登記申請書、登録免許税分の収入印紙、定款などさまざまな書類が必要であるため、提出漏れのないように準備を進めてください。
登記申請書類が提出できたら、会社設立の手続きは完了です。
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起業のサポートをしてくれる会社の選び方
起業のサポートをしてくれる会社の選び方は、次の4つです。
- 専門性で選ぶ
- 実績で選ぶ
- サポート体制で選ぶ
- 費用で選ぶ
それぞれの選び方について、以下で見ていきましょう。
専門性で選ぶ
1つ目の選び方は、会社の専門性で選ぶ方法です。起業のサポートをしてくれる会社が起業する分野に精通しているかを確認することをおすすめします。
具体的には、専門家が在籍しているか、起業する分野の法律に詳しい人が在籍しているかなどを見ると良いでしょう。
実績で選ぶ
2つ目の選び方は、実績で選ぶ方法です。
過去の実績が充実している会社は、その多くが信頼できる会社であり、円滑に起業の手続きが進められるようにサポートしてくれます。
会社のホームページに実績が書いている場合が多くあるため、ぜひ確認してから依頼すると良いでしょう。
サポート体制で選ぶ
3つ目の選び方は、サポート体制で選ぶ方法です。
具体的には「担当者が専任で対応してくれるか」「問い合わせへの対応が迅速か」などを見ることをおすすめします。
サポート体制が充実していれば、困った時に的確かつ迅速に対応してくれるため、大きな不安を感じることがなく起業の準備を進められるでしょう。
費用で選ぶ
4つ目の選び方は、費用で選ぶ方法です。サービス内容と費用のバランスをよく見て、費用対効果に優れた会社を選ぶことをおすすめします。
費用を見る際は、オプションの有無やオプションの費用なども確認しておくと良いでしょう。
A社とB社を比較したときに、見かけの費用はA社のほうが安くても、オプションを追加しなければならず結果としてB社のほうが安くなることもあるためです。
起業サポートについてのまとめ
起業する際には多くのステップが必要です。必要な手続きも多岐にわたるため、すべてを自力で行うのは難しいでしょう。
起業のサポートをしてくれる会社などの専門家に依頼して、助言を求めながら進めるのが良いでしょう。
起業前の準備はもちろん、起業してからも多くの困難が待ち受けていますが、ぜひ最初の辛い時期を乗り越えて起業を成功に導いてください。