起業したいけどアイデアがない?そんなときに意識したことや具体的例を紹介

さらなる収入アップを目指していたり、これまでの経験を活かした仕事をしたかったりする方の中には、起業に興味のある方も多いのではないでしょうか。

とはいえ起業したいとは思っていても、なかなか良いアイデアが思い浮かばず困ってしまうケースも少なくありません。

今回は起業したくてもアイデアがない方に向け、おすすめの事業やアイデアの出し方についてご紹介します。

起業したいけどアイデアがないときに意識したいこと

起業したいという目標はありつつもアイデアがない、と足踏みしてしまっている方は、まずこれからご紹介する4つのポイントを意識してみましょう。

アイデアは一生懸命考えようとしても思い浮かばず、ふとした瞬間に湧いてくる可能性があります。

具体的な起業内容について考えるよりも、視野を広げて可能性を探ってみてはいかがでしょうか。

世の中の不便・不満に着目

起業するにあたって大切なのは、まず「人々が何を求めているか」を明確にするということです。

世の中にありふれているものを同じように作るよりも、不便や不満に着目してより便利になるよう働きかける方が、長期的なニーズに繋がるでしょう。

現在世に出回っている多くの製品の中にも、世の中の不便や不満を解決するために作られたものがあります。

もちろん、この世界に住んでいる全ての人を対象にするといった大きなことを成し遂げる必要はありません。

まずは自分の身の回りに目を向けながら、「こうだったら良いのに」といったポイントを探しましょう。

私たち人間は常に便利を求める生き物であるため、世の中から完全に不便や不満が消えることはありません。

小さな悩みをどうしたら解決できるのか、その対策について考えてみてはいかがでしょうか。

「できる」じゃなく「やってみたい」を優先

自らの手で起業する場合、世の中の需要と共に大切なのは自分のモチベーションを保つということです。

起業したからといってすぐに軌道に乗るとは限りませんが、その間諦めずに前を向いて進んで行けるかどうかを考えてみましょう。

どんなに社会に必要な分野であったとしても、芽が出るまでに心が折れてしまうようでは、せっかくのアイデアが無駄になってしまいます。

一つ目の見出しでご紹介した社会の不便・不満を探すのと同時に、その分野は自分が得意とするジャンルなのかどうか、また自分がより詳しく知りたいと興味を持っているのか同課が重要なポイントとなります。

最初に感じた「やってみたい」という気持ちを大切に、好奇心の赴くままに動いてみると良いでしょう。

起業家の話を聞く

経験のない方が一から起業する際は、右も左も分からず立ち止まってしまうことも多々あるでしょう。

やみくもに情報を漁るよりも、既に起業家として活動している経験者の話を聞くことも大切です。

スムーズに成功した方でも良いですが、できれば起業までに様々な困難を乗り越えた方の話を聞き、体験談を元に起業のヒントを掴みましょう。

起業家が出版している本を読んだり、講演会に参加したりすることもおすすめです。

完璧を求めない

日本には完璧主義の方が多く、どうしてもやるからには100%やり切りたいと考えてしまう傾向にあります。

もちろん完璧にこなすことは素晴らしいことですが「失敗しても大丈夫」と考え、リスクを恐れない姿勢も重要だといえるでしょう。

仮に失敗したときにめげてしまうのではなく、失敗を糧にステップアップしていけるように努力することが大切です。

また、起業には多くの準備や時間が必要となるため、生活習慣によっては身体を壊してしまうことも考えられます。

完璧を求めるあまりに無理をしすぎることがないよう、身体を第一に考えながら準備を進めていきましょう。

関連記事:起業のための資金調達方法とは|自己資金なしの融資のみで起業できる?

起業したいけどアイデアがない人におすすめ事業

具体的な起業アイデアがどうしても浮かばない方に向け、数あるジャンルの中からおすすめの事業例をご紹介します。

インターネットで始められる事業

近年はインターネット上で始められる事業が人気を集めており、PC一台でスタートできるものも増えてきています。

自分の経験やスキルを思う存分活かすことも可能であり、これまで一般企業に勤めていた方でも挑戦しやすいでしょう。

既に様々な分野で活躍している先人がいるため、まずは彼らの活動を参考に、起業の足掛かりとしてみてはいかがでしょうか。

一言でインターネット事業といっても、WebデザイナーやWebライター・コンサルタントなどオンライン上でやり取りをしながら仕事を受注するものもあれば、YouTuberのように自らコンテンツを製作していくものまで様々です。

いずれのジャンルも起業してすぐに成功を目指すよりも、コツコツと信頼を集めていくことが大切だといえるでしょう。

趣味を活かした事業

好きなことを仕事にするということは、誰しもが抱く夢であると同時に、なかなか叶えられない難しさがあります。

現在趣味や好きなことがある場合は、仕事に活かせるかどうか試してみてはいかがでしょうか。

文章を書くのが趣味の方は先ほどご紹介したWebライターに挑戦するのも良いですし、モノづくりが好きな方はハンドメイド作家としてデビューしてみるのも良いでしょう。

絵を描くのが好きな方の中には専用サイトで絵を販売したり、SNSで活躍したりしている方も多く見られます。

趣味を活かした事業のメリットとして、継続して挑戦することに苦痛を感じにくく、仕事の時間も楽しめるといった点が挙げられます。

趣味の一環として楽しむことができれば、毎日の職務にも取り組みやすいのではないでしょうか。

移動店舗での飲食店経営

実際に店舗を構えて飲食店を経営しようとすると、立地を考慮しながら土地や店舗を借りたり、規模に応じて従業員を雇ったりと様々な準備が必要です。

経験のない状態から始めるには少しハードルが高く、夢を持っていてもなかなか挑戦できずにいる方が多いでしょう。

これに対し移動店舗で経営する飲食店の場合、初期費用を大きく抑えながら開店できるといったメリットがあります。

店舗を出す場所を検討しなければならない難しさはありますが、企業や大型施設と交渉したり、イベントに出店したりするところから始めてみると良いでしょう。

曜日によって出店場所を変えたり季節限定のメニューを開発したりすると、話題性もあって成功しやすいのではないでしょうか。

起業するためのアイデアの出し方

具体的に起業を始めるにあたって、ゼロからアイデアを生み出すのはなかなか難しいことです。

普段から様々なアイデアが浮かびやすい方であれば良いですが、いくら考えても思い浮かばない方などは以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。

時間をかけて一から試しながら、自分に合う起業方法について考えてみましょう。

発想方法

起業についてぼーっと考えてみても、なかなか成功するイメージが思い浮かばない方も多いでしょう。

単に考えを巡らせるよりも、アイデアの発想方法として知られる「ブレインストーミング法」や「SCAMPER法」を試してみることをおすすめします。

ブレインストーミング法は「集団発想法」とも呼ばれており、実際に企業でアイデアを出す際に使われている方法でもあります。

一般的には複数人で行われますが、一人でも実践できる方法です。まずは質を気にすることなく、思いついたアイデアをどんどんと出すことから始めましょう。

ある程度アイデアが溜まった後はそれらを整理しながら、結論をまとめていきます。

どのアイデアに関しても頭ごなしに否定することなく、アイデアごとの魅力やメリットに注目することが大切です。

SCAMPER法(スキャンパー法)とは、7種類の質問リストに答える形でアイデアを出していくことで、自然とたくさんの案が思いつきやすいというメリットがあります。

  • Substitute(代用)
  • Combine(組み合わせ)
  • Adapt(応用)
  • Put to other uses(転用)
  • Reverse / Rearrange(再構成)
  • Modfy(修正)
  • Eliminate(削減)

これらの7つに答えながら、その都度「Why(なぜ)」を問うていくことが大切です。

まずは大きなテーマを決め、時間をかけてあらゆるアイデアを書き出していきましょう。

これらの方法は生成AIを使って答えを導き出すことも可能です。

特に一人でアイデア出しを行わなければならない方は、生成AIにヒントをもらいながら考えてみることもおすすめです。

自分の強みを活かす方法

起業する場合、ゼロから全く経験のない業種へ飛び込んでいくことは難しいでしょう。

多くの方がこれまでの経験に即した業界を選んだり、趣味や好きなことを活かして起業したりしています。

これまでの人生を振り返り、強みといえる点があるのならば、これを最大限に活かしてみてはいかがでしょうか。

例えば一般企業に就職していた方ならば、その業務を通してどんな点にやりがいを感じていたのかイメージしてみましょう。

裏方としてシステムを構築することが得意な方もいれば、お客様対応にやりがいを感じる方もいるはずです。

つまらないと感じたことよりも、率先して取り組んだ仕事を活かして起業する方が、より前向きな気持ちでスタートを切れるはずです。

将来の経済状況を想定した方法

これから起業を考えている方は、現時点での社会に足りないものを想定するのと同時に、将来はどのような経済状況になっているのかイメージしてみることも大切です。

具体的な数年後の未来を想像しながら、現在の状況とどんな点が異なっているのかを考えてみましょう。

現在活躍している様々な企業が「n年後の未来」と題して長期ビジョンを公表しているため、一度チェックしてみることもおすすめです。

たとえ現在の社会に即した事業を展開したとしても、わずか数年後には時代遅れになってしまう可能性があります。

流行や環境の変化に合った事業を行うことで、より長期的な成功を目指せるでしょう。

他社の事例収集

起業に関するアイデアを出す際は、まったくのゼロから生み出すだけでなく、他社の事例を収集することも大切です。

特に国内で経営に成功している企業の傾向を掴むことで、現在の需要が分かりやすくなるでしょう。

まずは近年上場を果たした企業の特徴を調査したり、企業が公開しているIR情報をチェックしたりすることから始めることをおすすめします。

もちろん、国内だけでなく海外に目を向けて事例の調査をしても良いでしょう。

新規上場を果たした企業は、「NASDAQ」などのサイトから確認できます。

海外の大企業は日本と比べて規模が大きい場合も多いため、ビジネスモデルの目標として参考にできるのではないでしょうか。

関連記事:起業は最初が特に大変|成功する人の特徴や成功例を紹介

起業するときの流れ

様々なアイデアをとりまとめ、いざ起業しようと決断した後は、どのような流れで進めて行けば良いのでしょうか。

起業のタイミングを設定し、それに向けてしっかりとアイデアを出していくためにも、起業の具体的な方法をご紹介します。

ビジネスモデルを決める

ここまでの段階で考えたアイデアを元に、具体的なビジネスモデルを設定します。

ビジネスモデルとは、どのようなサービスをどんな人に向けて提供するのかといった内容のことを指します。

オンライン上でライターやデザイナーとして活動するのであれば、自身の持てるスキルを使ってどんなユーザーを対象とするのか。

自身で作ったハンドメイド製品を販売するのであれば、お客さんの年齢層や販売価格などを明確に決めていきましょう。

具体的な起業計画を立てる

ビジネスモデルが設定できたら、いよいよ起業計画を立てていきます。事業計画書の項目を埋めながら自身の起業スタイルを明確にしていきましょう。

事業計画書には以下のような項目がありますが、検索すると無料で使用できるフォーマットも多数ヒットするため、必要に応じて利用しましょう。

  • 起業する目的や動機
  • これまでの職歴や実績
  • 提供する製品やサービスの内容
  • 想定される取引先
  • 想定される従業員の人数や給与
  • 起業にあたって借入を行う場合は金額と返済計画
  • 今後事業がどのように成長していくかの見通し

もちろん、これらに加えて会社名や本社の所在地・資本金といった詳細も記載する必要があります。

資金調達

起業にあたってオフィスを構える場合は賃料が発生したり、設備を整えるために費用が掛かったりすることも多いでしょう。

具体的にどの程度の費用が必要なのか、またどのように調達するのかといった計画を立てておく必要があります。

従業員を雇う場合は給与をいくらに設定するのか、また雇用保険に加入するのかどうかなども考慮しておきましょう。

起業に必要な資金をこれまでの貯金から出す場合は問題ありませんが、銀行などから融資を受ける場合や、自治体の助成金を利用する場合などは事業計画書にしっかりと記載しておくことが大切です。

近年は自身のスキルをアピールしながら必要な資金を集められる「クラウドファンディング」も盛んに行われており、個人であっても問題なく利用できます。

設立手続きをとる

諸々の計画を立て終わった後は、いよいよ設立手続きに入ります。会社で使う実印や定款を作成し、書類をそろえて法務局へ向かいましょう。

資本金の払い込みを行った上で登記申請をすると、ようやく企業設立が完了します。

関連記事:起業したい人のためのサポートガイド|具体的なステップや法的手続きについて

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FILLIGHTのサービスを利用するのは、未経験から起業を始める人ばかりではありません。

時にはベテランの起業家が利用することもあり、着実に成功へと導いています。

まとめ

起業してみたいと考えていても、アイデアがなく動き出せずにいる方も多いのではないでしょうか。

とはいえ日常の中に起業のヒントは多数転がっているため、今回ご紹介した方法を参考に視野を広げてみると良いでしょう。

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